こんにちは。2025年4月現在、米国株の今後の動向に注目が集まっています。トランプ大統領が打ち出した強硬な関税政策は、米国株の大幅な下落を招き世界中の投資家に大きな衝撃を与えました。
今回の関税ショックは、単なる貿易摩擦にとどまらず、米国の経済政策や金融政策そのものへの信頼を揺るがすものとなっています。
トランプ大統領は、FRBのパウエル議長の解任を示唆するなど、中央銀行の独立性にも言及。こうした発言や政策の不透明さが、米国経済の先行きに対する不安を一層高めています。
この結果、米国株は大きく値を下げ、S&P500など主要株価指数は調整局面に突入しました。さらに今回は、株安だけでなく債券安（米国債の値下がり）、そしてドル安（米ドルの下落）という「トリプル安」の異常事態となっています。
米株の短期的な影響：投資家心理と市場の動き
今回の関税ショックを受けて、投資家の心理は一気に冷え込みました。通常、株価が下がると安全資産とされる米国債へ資金が流れますが、今回は米国債も売られ、金利が急上昇しています。
さらに、ドルの信認が揺らいでいるため、円やユーロなど他の通貨へ資金が流出し、米ドルは3年ぶりの安値を記録しています（対円でも7カ月ぶりの安値となる140円台を突破）。
このような状況は、投資家にとって極めて不安定で、米国の株価が短期的にさらに下落するリスクを高めています。加えて、関税による輸入物価の上昇がインフレ圧力を強め、生活コストの上昇や企業業績の悪化も懸念されています。日本の投資家は円ベースで投資を行っているため円高、株安のダブルパンチで相当な痛手を負っており新NISAが始まって以降、大きな試練を迎えています。
- ドルの信認が揺らぎ株安・債券安・ドル安が同時進行
- 投資家のリスク回避姿勢が強まる
- 日本人投資家は円高・株安で大きな痛手
トランプ氏は株価対策を行う可能性が高い？
市場は非常に不安定ですが、トランプ大統領は株価を非常に重視していることで有名です。過去にも市場が下落した際、減税や金融緩和で迅速に対応してきました。
株価が選挙の行方を左右するからです。米国民の家計金融資産の約半分は株式や投資信託で構成されており、株価下落は直接的な不満につながります。2024年の大統領選で再選を果たしたトランプ氏にとって、次の選挙までに株価を回復させることは最優先課題なのです。
・トランプ氏の株価対策の具体例
✅ FRBへの利下げ要求
✅ 法人税率のさらなる引き下げ提起
✅ エネルギー・航空業界への規制緩和
そのため短期的には株価が下がる場面もあるかもしれませんが、選挙が近づくにつれてトランプ大統領は株価対策を強化する可能性が高く、株価が回復していくと考えられます。
そのため、今のような調整局面は「安く積み立てできるラッキー♪」と前向きに捉えて、焦らずコツコツ投資を続けるのがおすすめです。なんせ投資の出口は10年以上先なのですから。
15年投資を続ければマイナスにならなかった!?
ここで、読者の方にぜひ知っておいてほしい大切な事実があります。
『ウォール街のランダムウォーカー』という有名な投資本によれば、過去100年以上S&P500に15年以上投資を続けた場合、元本割れしたことは一度もなかったとのこと。
これは、短期的には株価が大きく下落することがあっても、長期的には経済成長や企業の利益拡大が株価を押し上げてきた歴史があるからです。この事実を知っておくだけでも暴落による狼狽売りを防ぐことができる安心材料ですよね。
✅ 1年や5年では損失が出ることもある
✅ 15年以上の投資で元本割れしたことはなかった
✅ 株価は基本右肩上がりで成長を続ける
つまり、今のような不安定な相場でも、焦らずコツコツと長期で投資を続けることが、資産形成の王道なのです。逆に暴落時の狼狽売りは一番やってはいけない行為であることを肝に銘じて下さい。
今後の投資戦略：今後の株価を見据えた対応策
米国の株価が不安定な今こそ、投資を始めるチャンスとも言えます。なぜなら、インフレによって現金の価値がどんどん目減りするリスクが高まっているからです。
株式はインフレに強い資産であり、企業の利益や売上が物価上昇に合わせて伸びれば株価も長期的には上昇しやすくなります。
初心者の方には、次のような投資方法がおすすめです。
✅ S&P500などのインデックスファンドで分散投資
✅ 毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」
✅ 新NISAによる非課税制度を活用
大切なのは、短期的な値動きに一喜一憂せず、15年以上の長期目線でコツコツ投資を続けること。
インフレによる現金の価値下落や、景気の先行き不透明感が強まっている今のような時期だからこそ、資産を守るための「投資」という選択肢がますます重要になっています。
もし「投資は難しそう」「今は不安…」と感じている方も、まずは少額から始めてみませんか？今後の米国株に注目しながら、あなたの未来の安心につなげていきましょう。
一歩踏み出すことで、将来の自分に大きなプレゼントを贈ることができるかもしれません。
