2025年4月、トランプ関税ショックで日本株が大きく売られました。
「こんな時こそ、優良株を安く仕込む絶好のチャンスだ」と私は考え、普段はなかなか配当利回りが高くならない高配当・割安銘柄を中心に選び投資しました。
暴落相場で“狼狽売り”が続出する中でなぜ私はこれらの銘柄を選び、どんな視点で買い向かったのか?この記事では、私が実際に購入した銘柄とその理由、そして最新の配当・指標データをもとにリアルな投資判断を詳しくご紹介します。
2025年4月に購入した銘柄一覧と各指標
銘柄名 | 取得額(円) | 予想配当金(円) | 取得利回り(%) | 現在利回り(%) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当性向(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
信越化学(4063) | 3,522 | 106 | 3.01 | 2.70 | 13.8 | 1.64 | 38.5 |
三井物産(8031) | 2,501 | 100 | 4.00 | 3.77 | 8.26 | 1.04 | 31.2 |
東ソー(4042) | 1,895 | 100 | 5.28 | 5.12 | 10.1 | 0.76 | 52.2 |
みずほリース(8425) | 1,001 | 43 | 4.30 | 4.12 | 6.9 | 0.74 | 30.1 |
三井住友トラスト(8309) | 3,180 | 155 | 4.87 | 3.99 | 9.3 | 0.74 | 44.0 |
TOYOTIRE(5105) | 2,291 | 125 | 5.46 | 5.15 | 7.5 | 0.8 | 38.4 |
横河ブリッジ(5911) | 2,426 | 110 | 4.53 | 4.47 | 9.8 | 0.8 | 44.2 |
シークス(7613) | 899 | 48 | 5.34 | 4.88 | 8.9 | 0.46 | 43.4 |
サカタインクス(4633) | 1,704 | 66 | 5.28 | 5.25 | 7.3 | 0.76 | 38.4 |
なぜこの銘柄を選んだのか?私の投資判断と注目ポイント

信越化学工業(4063)
信越化学の長期的な安定成長力と、業績に応じて着実に配当を増やしてきた実績に注目。配当性向は38.5%と無理のない水準で、財務体質も極めて健全。景気変動時でも減配リスクが低いと考え、暴落時に利回り3%で買える機会は非常に稀だと判断しました。またキャッシュリッチで有名で一時的な業績不振でも安定的な配当はいただけると思います。
三井物産(8031)
三井物産は、資源・非資源のバランスが良く、世界経済の変動にも強い収益基盤を持つと私は考えています。累進配当方針(減配せず維持または増配を目指す)を明確に掲げており、配当性向も31.2%と余力あり。自己株買いも積極的で、株主還元姿勢が強い点を重視。また2019年からバフェットによる本格的な投資が始まり今後も買い増しが囁かれる中で今後も期待が持てる銘柄です。
東ソー(4042)
東ソーは、化学大手として幅広い製品群とコスト競争力を持ち、業績回復時のリバウンドも期待できると私は見ています。配当性向はやや高めですが、安定配当を基本方針としており、株主還元意識の高さがうかがえます。市況悪化時も大幅減配を避けてきた点を評価。またPBRレンジが直近数年で見て下限の水準で推移しており、下値は限定的と判断しました。
みずほリース(8425)
みずほリースはリース事業を中心にストック型収益が積み上がっており、景気変動にも比較的強いビジネスモデルであり人気銘柄の1つですね。2025年3月期配当金43円、配当性向は約30%と低く、安定したキャッシュフローと財務健全性を背景に今後も安定配当が期待できると考えています。
三井住友トラスト(8309)
三井住友トラストは信託銀行として多角的な収益源を持ち累進配当方針を掲げている点に注目。PBRは0.74倍と1倍を割れており1倍割れを解消するためにどのような取り組みを行うか楽しみな銘柄です。また配当性向は約40%と適度で、金利上昇局面での収益拡大も期待できます。安定配当と成長性のバランスが魅力です。また三菱UFJや三井住友FGと比較しても配当利回りが高く高配当投資家とっては嬉しいですね!
TOYO TIRE(5105)
TOYO TIREは2025年12月期の年間配当金125円、配当利回りが5.15%と高配当が魅力。また年々着実に配当金を伸ばしています。配当性向40%未満で海外展開や高付加価値製品の拡大を背景に今後も安定配当が期待できます。また同業のブリヂストンよりも配当利回りが1%以上高く、配当性向も低いので個人的にはTOYOTIRE推しです。
横河ブリッジホールディングス(5911)
横河ブリッジは、2025年3月期の年間配当金が110円と公式発表されています。10年以上減配を行なっていない点が好感をもてます。インフラ需要の底堅さや堅実な経営を背景に、安定した配当政策が続くと見ています。また内需株なのでトランプ関税の影響も軽微と見ており、今後国土強靭化に伴う国策銘柄として注目しています。
シークス(7613)
電子部品の調達から製造、物流まで一貫して手がけるグローバル企業です。幅広い業界と取引があり、財務も健全。シークスは年1,000円相当のギフトカード。しかしはがもらえ配当+優待の総合利回りが5.9%魅力です。しかし車載関連機器トランプ関税の影響を受ける可能性が高いため今後の動向には注意が必要です。
サカタインクス(4633)
サカタインクスは、印刷用インキで国内外トップクラスのシェアを持つ老舗化学メーカーです。食品パッケージや新聞、雑誌、段ボールなど幅広い分野に製品を展開し、海外売上も拡大中。配当性向は38.4%と無理のない水準かつ配当利回りが5%超えと魅力的。直近で大幅増配を行った点も評価しています。
まとめ:暴落時こそ「本物の高配当・割安株」を仕込む好機

株は少し戻しましたが、今回のトランプ関税ショックは普段なかなか高利回りで買えない優良銘柄を割安で仕込める絶好のチャンスだと思います。
短期的な市場の混乱に惑わされず、財務健全性や配当政策、業界での優位性等を重視して選んだこれらの銘柄は今後も長期的な資産形成の柱になると期待しています。
「暴落は怖い」ではなく「暴落こそチャンス」と捉えるべきです。この記事が、みなさんの投資判断や資産形成のヒントになれば幸いです。
※本記事のデータは2025年4月15日終値・会社予想ベースです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。